Leave me alone

データ

参加人数:約9人
     男女比:4対5
舞台:主に学校
備考:丈を短くしたかったので皆キレやすい若者です。

登場人物
 生徒
  A♀
  B♂
  C♀
  D♂
 E♂
 F♀
 G♀
 教師
 先生1♀
先生2♂
その他


本編

先生は教壇に立ち、Eは机に伏せて、あとは適当に座って始まり。

先生1「じゃあA、@の文を訳しなさい」

A「えっ……と、そして彼女は言いました。……あー……私のことは放っておいて」

先生1「おめでとう! すごいイージーミス! 彼女じゃなくて彼女らまたは彼らね」

B「(プッ)間違ってやんの」

先生1「お前も赤点だろ。あー次ガリバーでも訳す? そろそろ訳も慣れてきただろ。相当意訳でも点やるぞー」

C「先生、話し飛びすぎてサッパリです」

先生1「あー宇宙旅行行きたい月歩きたい私を月に連れてって☆」

D「It's not lovely.like you'er wacko.(それ可愛くねぇ。っつーかキモイ)」

A「っつーかさっきより飛んでるし……」

先生1「Dてめぇ日本語しゃべれ」

D「今英語の授業だろ。ちったあグローバルに行ってくださいよ」

先生1「あー先生教科書に載ってない英語わかんなーい」
わざとらしく耳をふさぐ。

E「せんせぇー。うるさくて眠れませーん」

先生1「家でやれ」

SE:キンコンカンコン
先生は挨拶もなしに教室を出る。

A「今日もぐだぐだだったね。こんなんでテストとか受験とか大丈夫なのかなぁ」

B「安心しろって。最下位は俺のものだし」

Eは別人のように速く机の上を片し、終わったら帰る。他記述のない者は自由演技。

F「ねぇD、今度また映画観に行かない?」

D「ああ、予定が空いてたらね」

G「F、C、今日バイトあるからねー」
言いながらさっさと掃ける。

C「おー早い早い。モロに勤労少女だねぇ」

A「ガリバー予習しようかなぁ」

ドアから顔を出す。
先生2「次このクラスでいいんだよね」

D「授業終わりましたよ」
言ってすぐ教室を出る

先生2「ああそうだった」
頭をかいて出てく。

  暗転シーン替え


 Dの部屋

ケータイポチポチ
D「やっぱゴシップ系サイトは儲かるなあ」

D「……なんだ、これ」
顔面蒼白

  暗転シーン替え


 教室

SE:キンコンカンコン

先生1「はぁーい! 一週間ぶりになったね。お加減いかが?」

生徒たちはローテンション

先生1「Dが居ないのは仕方ないじゃないの」
何ごともないように

B「っつってもさDは昨日……だからずっと……うああぁあぁ」
後半一気に落ち込む

A「B落ち着け。先生ももう少し気を回してくださいよ」

先生1「……それもそうだ。じゃあ今日は短縮だし、入手した情報おすそ分け」
真剣そうに

G「……あ、あの、それってインターネットのって、ことです、よね。それならテレビで」

先生1「あー違う違う。ネットの闇とかそんなレベルの話しなんてしないわ」
嘲笑+憤り

E「ただでさえ夜しか眠れないんだからかんべんし……」
だんだん眠気に負けるように

C「聞きたくないです!」

G「わ……わたし今日バイト早いです!」
慌てて耳をふさぐようにしてダッシュで教室を出る。

先生1「うわー若いのに若々しくねぇ」
吐き捨てるように。

A「先生、いい加減にして!」

B「A! 下手に手出したら退学だぞ!」
Aの勢いを制して先生を睨む。

先生1「犯人はこの中に居る」

A「は?」

先生1「あー先生ちょっとトイレ。お腹痛い。むしろ陣痛」
とりつくしまもなく去る。

生徒たちは呆然。

A「どういう……」

C「もうやだ意味わからん……」
泣きだす。

B「この中ってなんなんだよ。嘘、だよな。流石に。あんなひどいこと……」

A「Bも見たのか、あの動画」

B「ああ、ネットで騒いでたからな……つい、開いちまって……」

E「テレビのニュースとそうかわらんかった」
語尾は今にも眠りそうに。

一同息をのむ。

F「犯人……」

ABC「え」

F「犯人はこの中に居るって本当なの!? だとしたらDのあの、あれ流したのも! この中!?」
手近なBに詰め寄る。

B「ちょっとお前落ち着けって……」

Bが途中まで言ってるところにEがかぶせる。

E「犯人探しなら推理オタの俺に任せ……」
途中で寝る。

F「E! お前が犯人なの!? クラスメイトのことあんなにして良いと思ってるの!?」

C「やめなよ、誰も犯人なんかじゃないって」

F「じゃあ誰!?」

C「……わかんない」

F「じゃあCが犯人だ」

C「違う! 違うよ!」
再び泣きだす。

B「もう、俺帰るわ。みんなも帰ろうぜ」
席を立つ。

F「Bが犯人?」

B困惑。

A「ちょっと、なんでそうなるんだ。良いから落ち着いて」

F「この状況で帰れるなんてきっと犯人なんだ犯人なんだ」

E「そんなこと言ったらGが怪しい。次点で先生だ」

F「お前だってあやしいだろcvrbnymh。¥・。mkjy」
意味不明な雄たけび。

B「あーわけわかんねぇ。Gは超マジメだし俺は違うし、先生だってさ、きっとなんていうか、ジョークみたいなあれで、スベって、だから」
必死に。

A「戻ってきたら半殺しだ」
真剣。

C「や、Aまでそんな……」

F「うるさい! Dは居ないもうどうしてなんで、誰が悪い……」
崩れ落ちる。

A「……頭冷やすよ。とりあえず犯人はこの中には居なくて、あのクソ教師は殴ればいいんだよね」

B「ちがう、A、とりあえず深呼吸」

C「もう、どうしたら……」
引き続き泣いてる。

F「C、あんたじゃないよね。泣いてるの? 本当?」

E「だったらここにも一人たぬき寝入りが居るぞ。夜も眠れねえ」
前半ひょうひょうと。最後ちょっとつらそうに。

A「私も、眠れなかった。マスコミやら何やらがずっと、そこここに居て、気持ち悪さとかこびりついて……」

CがこそこそEを気遣う。

F「ふーん、じゃあDのこと悲しくないんだ」

A「いや違う! 悲しいのが自分だけだと思うな!」

C「もうやめなよ。ってかもうみんな帰ろう? Bだってさっき言ってたじゃん」

F「まだ犯人がわかってないのに何で帰るの!?」
Cに詰め寄る。

Bが危険を察してFをはがいじめにしようとする。
そのままFごと倒れてしまい、Fが気絶。

B「F、大丈夫か」

さっとチェックして
A「大丈夫、気絶してるだけみたい。……私も落ち着いてきた。きっとFも気を張ってたんだ」

先生1「いやートイレに走ってたらスピード違反切符切られたわ。踊って誤魔化したらダンス禁止で余計……」
のんびり入室しながら。語尾は萎む。

先生1「……あれ、何があったの?」

B「クソ教師様お帰りなさいませ。あなたのおかげでこんなに混乱してました」

先生1「ん、ああ、ああ、謝るよ。明日にでも詳しいこと話すから。なんかひどいことになって、ごめんね。今日はひとまず解散して」

ABCすごすご帰る。
Eは寝てる。フリ。
先生1はFを安静にさせる。

E「犯人はお前だ」

先生1「きゃあバレた」

E「まあ」

先生1「動機は奴がパパラッチ的なあれだったからです許してくんろー」

E「俺は構いませんけどとりあえず通報はしますね」

先生1「律儀だね」

E「はぁ。……子供みたいに正直ですね。お母上のことと関係があるんですか?」

先生1「そうそう。って、ああ、そっかあんた異様に年長だからギリギリあの世代か」

E「ファンでした。……じゃあ帰ります」
E何事もなかったかのように帰る。

先生1「ああ、私も“放っとけない人間”だったのかな。ずっと放っといてって泣き叫ぶの、私だったのに」

この辺りから、教室のドアの隙間にこっそりGを配置。デジカメを向けている。舞台でやるならスポットライトとか使って強調すればいいと思う。

先生1がぼんやりしてるうちにFが起き上がり先生1に殴りかかる。

暗転シーン替え


 校門のすぐ近く

以下Gは軽そうなしゃべり。

G「あーもしもし? A新聞ですか? 今すごい現場見ちゃって」

先生2がGを見つけ様子に気づく。

G「そうなんです咄嗟に録画したんですけど。はい。あ、忘れてたー警察にまだぁ……」
あ、忘れてたーは棒読みで。

先生2こっそりケータイを向ける。

G「あ、はい」

G「……あのーところで情報提供って……」
本音らしくそーっと。


ゆっくり暗転して、フラッシュが焚かれる光と赤い回転灯の光が混じり合って終わり。


Please,Leave me alone.

無駄に人数が多いのは部に役者希望が多かったからです。一応台本なのでどんな形でも使われたらどんなに本望だろうと我が作品を憐れむ。
なんで部活で使う気だったのって程度までは憎悪がこもってる、部活での経緯でさらに汚れた、そんなのですが。
今見るとFちゃんみーまーの河名みたいでかーわいー。

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