歌集ってほどないけど

百舌の巣で 私ときみは二人きり 水子のかわき 見てほうほけきょ

立ち尽くし 今年は失くす 年のよう
あなたのそれは 杞憂でも 浮いたかかとに苦笑して
けれどもすぐに また俯いて

2009 10/09分。とりあえず学校用に考えたやつの内二首を。前者はちょい改変済み後者はちょい記憶に頼り。

遠くから 眺めた君の 白い皮膚 届かぬ指を そっとこごめる

春待ちの ひとつ足りない この僕が 君と朱色に 染める約束

あの本を おひざに乗せて 舟を出す 君の趣味など とうに忘れて

白魚の しなやかな指 その元の 手首のかたち わたしとの差異

かくものと かかれるものが あればいい あとは空気と すこしの陽かな

2011 01/16追加分。恥ずかしいからサイトに飾らずついったに落としてブログにまとめたやつを今見事に収録する自分への鬼畜っぷり。気づいたら何首か消えてそうだ。

この紙と インクの匂い その先に あなたの欠片 わたしの視線と

かなしくて ぎゅっとした声 歌にして 聴き手呪いし 想いの残滓

好きだけど 声も姿も性格も 好みじゃないわ 大好きだけど

あなたすら ただただ褒める ことできず 素直になれぬ 正直者よ

生き死にも あんまり自由じゃ ないけれど 止まる動機も 今はないので

好きなとこ 「全部はナシ」と 問われたら 今は名前が 一番好きよ

棒倒し 決めたも同じ この道よ それでもぼくは きみを愛すよ

2011 09/29追加分。授業で書いたのの一部です。ちょっと手直ししてある。あいも変わらぬびんぼーしょー。
ああ、受験がんばらないといけないんだけど。

index